【9月8日 AFP】(更新)メキシコ南部で7日深夜、マグニチュード(M)8.2の地震が発生し、少なくとも15人が死亡した。この地震では津波警報が発令された。

 当局者によると南部フチタン(Juchitan)で新たに10人の遺体が発見された。災害管理当局のリカルド・デ・ラ・クルス(Ricardo de la Cruz)氏はミレニオ(Milenio)テレビに対し「各州の情報に基づき、死者は15人となった」と述べた。

 地震学者らによると、メキシコ沿岸のほか、南はエクアドルの沿岸にかけて高さ3メートル以上の津波が到達する恐れがあり、中部から南部にかけての太平洋沿岸では当局が住民らに避難を呼び掛けた。

 メキシコの地震当局によると、今回の地震は同日午後11時49分(日本時間8日午後1時49分)、同国南部チアパス(Chiapas)州トナラ(Tonala)のおよそ100キロ沖で発生。また、マグニチュードは当初の情報から8.2に修正された。米地質調査所(USGS)はこの地震のマグニチュードを8.1としている。

 エンリケ・ペニャニエト(Enrique Pena Nieto)大統領は地震について、「スケール、マグニチュードにおいて大規模なもので、過去100年間で最大」と述べた。

 ペニャニエト大統領によると、建物の崩壊によりチアパス州で3人が死亡。また隣のタバスコ(Tabasco)州の知事によると、同州では崩れた壁の下敷きになった子ども1人が死亡した他、人工呼吸器を付けていた幼児が停電により死亡した。また、その他の地域でもホテルの倒壊や住宅の損壊などの被害が出ている。(c)AFP