【12月8日 AFP】LEDライトを用いたマウス実験で、アルツハイマー病との関連が指摘されている脳内のアミロイド斑(プラーク)と呼ばれるタンパク質の蓄積が、ライトの点滅によって減少したとする論文が7日、発表された。

 アルツハイマー病の治療方法として有用であるかを断定するにはまだ時期尚早だが、さらなる研究を推し進めるための有望な道筋を示したと研究チームは語っている。

 英科学誌ネイチャー(Nature)に掲載された論文によると、点滅するライトが脳波を誘導することによって治療効果を得ることができると考えられるという。アルツハイマー病患者では、脳波に乱れが生じるとされている。

 研究では、マウスに点滅するライトを照射し、脳内の電気的活動に影響を与えた。照射開始から1時間後、記憶をつかさどるとされる海馬のベータアミロイド値が40~50%減少していることを研究者らは確認した。

 さらに実験開始から1週間後には、アミロイド斑および浮遊性アミロイドたんぱく質に「著しい減少」がみられたという。

 今回の研究について、英国の慈善団体「アルツハイマー協会(Alzheimer’s Society)」のダグ・ブラウン(Doug Brown)氏は、「脳内の電気活動パターンとアルツハイマー病との関連性について、さらなる探求を行うためのきっかけとなった」とコメントしている。

 世界保健機関(WHO)によると、世界の認知症患者は約4750万人に上り、毎年約770万人が新たに発症しているという。(c)AFP