【7月24日 AFP】中国の人事社会保障省は22日、労働人口が2050年までに23%減少する可能性もあるとの認識を明らかにした。世界2位の経済大国の中国だが、人口の高齢化が加速している状況を反映しているとみられる。

 同省の報道官が記者会見で語ったところによると、16~59歳と定義されている労働人口は2011年にピークを迎えたが、近く「大幅に減少する過程をたどる」ようになり、特に2030年以降落ち込むと予想される。昨年は9億1100万人だった労働人口は、2050年までには約23%減の7億人に落ち込む可能性があるという。

 報道官は「マクロレベルのデータ分析によると、長期的には人材全体の開発に着目し、労働力を十分かつより効率的に活用する手段を考える必要がある」と述べた。

 中国は人口の年齢構成面の重大な課題に直面している。大きな論争を呼んできた「一人っ子政策」が、数十年にわたって厳格に、時には容赦なく施行されてきたことが主因だ。報道官によると、現在年齢が60歳以上の人口は2億2000万人に上り、総人口の16%超を占めている。(c)AFP