【2月12日 AFP】米国土安全保障省のジェイ・ジョンソン(Jeh Johnson)長官は11日、全米の空港で昨年押収された銃器の数が過去最多となったことを明らかにした。押収された銃器のほぼ全てに銃弾が装填されていたという。

 ジョンソン長官によると、米運輸保安局(TSA)は2015年、乗客6億9500万人に対する検査で合計2500個の銃器を押収。うち84%には銃弾が込められていたという。

 全米の空港で警備を担当するTSAは昨年、総括監査官の報告書で広範囲にわたる不備が指摘され、直後に新たな責任者が就任、新体制の下での警備体制強化が図られていた。同報告書によると、TSAの職員が爆発物の検知に失敗したケースは全体の99%に上っていたとされる。

 TSAの集計によると、2015年に押収された銃器の数は、前年の2200個から増加し、過去最多となった。(c)AFP