【2月12日 AFP】ブラジルの保健当局は11日、同国でジカウイルスに関連する3人目の死亡例が確認されと発表した。ジカ熱が唯一の死因だったのかは分かっていないという。

 マルセロ・カストロ(Marcelo Castro)保健相は記者会見で、この最新の死亡例について「世界保健機関(WHO)に報告されているが、われわれもこの情報を受け取ったばかりで、さらに詳細を調べているところだ」と述べた。

 ブラジル保健省の発表によると患者は20歳の女性で、昨年4月に死亡した。保健省の伝染病監視部長は、「ジカ熱が唯一の死亡原因だと現時点で言明するのは不可能」と語り、結論付けには慎重な姿勢を示した。

 死亡患者から採取した試料の分析を行っている医療機関の医師によると、死亡した女性患者にはジカ熱にしては「非常に異常な呼吸器症状」があったので、「すでにかかっていた肺炎がジカ熱により悪化して死亡した可能性がある」としている。

 ブラジルは昨年、ジカウイルスに感染していた成人1人と10代の若者1人が死亡したと発表していた。(c)AFP