【9月9日 AFP】オーストラリア政府は9日、米軍の要請を受け、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」に対する空爆作戦をイラクからシリアへ拡大すると発表した。

 豪空軍はすでにイラクでF/A18戦闘機6機と支援機2機による空爆作戦を実施している。トニー・アボット(Tony Abbott)豪首相は、イラクだけではなく隣国シリアでもISを打倒する必要があるとし、「この死の狂信的集団を破滅させることは、中東の人道危機を終結させるためだけではなく、オーストラリア、そしてさらに広範な世界に対する脅威を消滅させるために不可欠だ」と述べた。

 さらに同首相は、シリアやイラクの紛争で生じた難民1万2000人を、定住者として追加で受け入れる方針も発表した。オーストラリアは今年、既に1万3750人の難民を受け入れている。同首相は、ISから迫害を受けすでにヨルダン、レバノン、トルコに避難している少数派の女性や子ども、家族の保護を、重点的な方針として挙げた。(c)AFP