【7月29日 AFP】英仏海峡トンネル(Channel Tunnel)の運営会社ユーロトンネル(Eurotunnel)は29日、今年1月以降、英国への入国を目的に同トンネルのフランス側施設に入ろうとした移民3万7000人以上を制止したと発表した。

 ユーロトンネルは声明で「われわれが毎晩直面している重圧は、運営会社が無理なく対応できる範囲を超えている」として、英仏両国による適切な対策を要求した。

 ユーロトンネルによると、仏カレー(Calais)のトンネル関連施設に移民が現れ、命懸けで英国への不法入国を試みるようになってから、同社は巨額の資金を投じて警備員の増員、柵や照明、監視カメラの設置を行っている。

 ユーロトンネルは「カレーに国の治安部隊が不足しているのを補うため、ユーロトンネルはたとえば、捕まえた移民を輸送するためのバスを用意することまで行っている」と説明。捕まえた移民は警察に引き渡し、地元裁判所に数千件単位の申し立てを行ったという。(c)AFP