【6月22日 Relaxnews】頻繁に飛行機を利用し時差ぼけに悩まされている人は、欧州連合(EU)当局によって最近、医療機器として承認された光治療イヤホンに興味をもつかもしれない。

「ヒューマンチャージャー(HumanCharger)」と呼ばれるこの機器はもともと、フィンランド北部の暗く長い冬に対処するため、同国の科学者とエンジニアが開発したもの。その後、光治療を用いて自然な体内時計を維持し、時差ぼけを防止する装置として発売された。

 この機器を使用すると、耳につけたイヤホンから発せられた光が、外耳道を通り、脳の光を感じる部位に到達する。使用者は旅行中、この光治療を1回約10分間、1日に数回行う。小売価格は299ドル(約3万7000円)だ。

 科学者チームはこのたび、フィンランド・北米間を飛行機で移動したボランティア55人を対象に臨床試験を実施。結果、ヒューマンチャージャーが時差ぼけから完全に回復する期間を約半分に短縮することが示され、EU当局により医療機器として承認された。試験結果は学術誌「航空医学と人間能力(Aerospace Medicine and Human Performance)」に発表されている。(c)Relaxnews/AFPBB News