【1月3日 AFP】インドの首都ニューデリー(New Delhi)の警察は2日、2014年に同市で起きたレイプ被害の届け出件数が前年から30%以上も増加したことを明らかにした。ニューデリーにおける女性への暴力が、依然として憂うべき状況にあることが浮き彫りになった。

 デリー警察のビム・サイン・バッシ(Bhim Sain Bassi)本部長は報道陣に対し、2014年年始から12月15日までに報告されたレイプの件数は2069件で、前年の1571件から31.6%増加したと語った。

 ニューデリーでは2年前、バスに乗り込んだ女子医大生が集団レイプされて死亡。これを機にインド全土に抗議行動が広がった。これを受け、ニューデリー市は「レイプの首都」との汚名を返上すべく、警備の強化や法制度改革に取り組んできた。

 それでもレイプ件数が増加したことについてバッシ本部長は、ニューデリーが女性にとって、より危険な街となったのではなく、レイプ被害にあって名乗り出る女性が増えた結果だとの認識を示した。(c)AFP