【8月17日 AFP】ガーナの首都アクラ(Accra)でコレラが猛威を振るっている。保健当局者は15日、感染が「驚異的」な規模に達していると述べ、劣悪な衛生状況や医療施設の混雑によって感染拡大が加速したと指摘した。

 保健省ガーナ保健サービス(Ghana Health Service)によると、アクラでは6月以降、約3100人がコレラ菌に感染し、うち40人以上が死亡している。

 アクラは以前にもコレラで打撃を受けたことがあるが、首都圏医療当局幹部のリンダ・バン・オトゥー(Linda Van Otoo)氏は今回の感染拡大は「驚異的」で「アクラ市内の患者は毎日増加している」と語り、パンデミック(爆発的感染)の様相を示している状況への対応に最善を尽くしていると強調した。

 コレラは下痢や脱水症を引き起こし、治療されなければ死に至ることもある。感染者の排せつ物に汚染された水や食物が感染源となる。オトゥー氏は、アクラ市内の低所得層が住む地区の劣悪な衛生状況が感染拡大の原因だとする見解を示した。(c)AFP