【2月28日 AFP】スペイン人はよくクラクションを鳴らす、スウェーデン人は運転中でも携帯電話でおしゃべり、イタリア人はシートベルトを忘れがち――フランスの調査会社が西欧7か国のドライバーを対象に行ったアンケート結果が27日発表され、運転マナーの「お国柄」が表れた。

 仏市場調査会社イプソス(Ipsos)が、バンシ高速道路財団(Fondation Vinci Autoroutes)の依頼で行ったこの調査は1月29日~2月10日に、ベルギー、英国、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、スウェーデンの7か国を対象に行われ、各国とも18歳以上の1000人以上が回答した。このアンケートで「最悪なドライバーはイタリア人」といった典型的なイメージが改めて確認された一方で、予想に反する結果も示された。

 全7か国の回答者は、最も責任感のある運転をするのはスウェーデン人だという意見で一致した。2位はドイツ人、3位は英国人と続き、イタリア人は最下位で、回答者全体のほぼ半数がイタリア人の運転が一番危ないと答えた。これは自他共に認める結果で、イタリアでもイタリア人ドライバーの運転が最下位だった。

 さらに、北欧のドライバーはラテン系諸国のドライバーよりも安全だというイメージが覆される回答結果もあり、スウェーデン人ドライバーの46%が、手で携帯電話を持って話しながら運転することがよくあると答えた。同じ回答は、フランスとスペインでは各24%だった。

 その他、クラクションをよく鳴らすと答えたスペイン人が63%(最少はドイツの29%)、シートベルト着用を忘れることが時々あると答えたイタリア人が35%に上った(最少はフランスの10%)。

 同財団のベルナデット・モロー(Bernadette Moreau)氏は、今回の調査「欧州の責任ある運転に関するバロメーター」では「各国の違いが浮き彫りになった」と話している。(c)AFP/Clement Zampa