【1月9日 AFP】(一部更新)カナダのローナ・アンブローズ(Rona Ambrose)保健相は8日、北米初のH5N1型鳥インフルエンザによる死者を、同国西部アルバータ(Alberta)州で確認したと発表した。同型鳥インフルの感染者が北米で確認されたのも初めてという。

 当局によると、死亡したのは中国・北京(Beijing)に最近渡航した人で、遺族のプライバシーを守るため、性別などは公表されていない。昨年12月27日にアルバータ州へ向かう機内で具合が悪くなり、今月1日に発熱と頭痛を訴えて入院。その2日後に死亡した。北京に他の2人と共に渡航していたという。

 H5N1型鳥インフルのウイルスは、家禽類などの鳥との直接接触により感染する。発症後の症状は重く、致死率は60%とされる。

 アンブローズ保健相は「これは単発的な感染例であり、カナダでH5N1の感染が広まるリスクは低い。持続的なヒト・ヒト感染の証拠はない」と述べている。(c)AFP