【12月11日 AFP】東南極高原(East Antarctic Plateau)の尾根で2010年8月10日、気温が氷点下93.2度まで下がり、史上最低気温を記録した。米航空宇宙局(NASA)が9日、明らかにした。

 NASAによると、これまでの記録は、同じく東南極のロシア・ボストーク研究基地(Vostok Research Station)で1983年に観測された氷点下89.2度だったという。

 科学者らは、NASAと米地質調査所(US Geological SurveyUSGS)の最新の共同プロジェクト「ランドサット8号(Landsat 8)」を含む地球観測衛星により収集されたデータを用いて作製された、これまでで最も詳細な「地球表面温度マップ」の解析中に今回の発見をした。

 ロシア・シベリア(Siberia)北東部では、1892年と1933年にそれぞれ氷点下67.8度まで気温が降下し、人が恒久的に住んでいる場所として史上最低気温を記録している。(c)AFP