【1月8日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領の2期目の就任式直前の19日に、米国の銃支持派が「銃感謝デー(Gun Appreciation Day)」の開催を予定している。

 銃の権利擁護団体や保守派団体などは、銃武装する権利への支持を示すため、19日に銃販売店や射撃場に集まるよう米国市民に呼びかけている。オバマ氏の2期目の大統領就任式はその2日後に行われる予定だ。

「銃感謝デー」の主催者側は、「オバマ政権は、憲法を喜んで踏みにじり、米国市民に指図しようとしていることを示した」と語る。

 子ども20人、教職員6人が死亡した前月の米コネティカット(Connecticut)州の小学校銃乱射事件を受け、オバマ大統領は、軍仕様の「アサルト武器(Assault weapon)」を禁止する法案を支持することを表明した。

「憲法修正2条基金(Second Amendment Foundation)」の創設者で、「銃器の所持と武装の権利のための市民委員会(Citizens Committee for the Right to Keep and Bear Arms)」の会長を務めるアラン・ゴットリーブ(Alan Gottlieb)氏は「われわれが禁止しなければならないのは、命と財産を犯罪者の襲撃から守るために1日に数千回も使われている銃器ではなく、われわれの権利を侵害する政治家たちだ」と語った。

 米国憲法修正2条は、市民が武器を保持する権利を保証している。

 銃感謝デーを主導する10以上の団体は、米国市民5000万人以上の支持を得られるはずだと述べている。米国最大の銃ロビー団体、全米ライフル協会(National Rifle AssociationNRA)はこの企画に参加していない。(c)AFP