【12月3日 AFP】オーストラリアのシドニー(Sydney)近郊では、北京(Beijing)にある紫禁城(Forbidden City)城門の原寸大レプリカや9階建ての寺院などを盛り込んだテーマパークの建設が計画されており、シドニー・オペラハウス(Sydney Opera House)に匹敵する新たな観光の目玉になるとの期待が寄せられている。当局者が3日、語った。

 テーマパークの建設費用は総額5億豪ドル(約430億円)に上る。7つのエリアに分かれたテーマパークになる計画で、シドニーから80キロ北に建設される。建設予定地のニューサウスウェールズ(New South Wales)州ワイオング(Wyong)の区議会は3日、テーマパーク建設を計画する企業に15.7ヘクタールの土地を売却する契約を結んだ。

 テーマパークは2015年着工で、2020年に完成を予定している。開園すれば1000人以上の雇用を創出する見通しだ。

 最初に工事の着手が予定されているのは、赤色の外壁と金色の屋根を持つ紫禁城の城門。唐や宋の時代、さらには明・清時代の建築様式を取り入れたエリアも予定されている。他にも寺院や劇場、邸宅、それにパンダをテーマにした子ども用エリアなどが作られる。

 オーストラリアの観光産業にとって中国は最大の顧客にして、最も成長している市場だ。2011年には中国人観光客による消費額が38億豪ドル(約3300億円)以上を記録、またニューサウスウェールズ州だけでも毎年40万人の中国人観光客が訪れている。(c)AFP