【2月8日 Relaxnews】会食の相手は大食いの友人?人間は互いの食べ方を真似がちだという最新の研究結果が出た以上、そんな友人との会食では食事のペースをコントロールしたほうがいいかもしれない。

 2人1組の若い女性70組の食事行動をオランダの研究チームが観察した結果、1人が1口食べると5秒以内にもう1人も食べ物を口にする傾向がみられた。この研究は1日、米科学誌「プロスワン(PLoS ONE)」で発表された。

 研究チームは20分間の食事で、女性2人が4000回近く食べ物をかじる行動を観察。5秒以上たってからの1口は真似とみなさなかった。

 相手を真似た食べ方は食事の最初のほうに多く見られ、研究チームは、未知の相手に早く馴染みたいという願望の現れだという見方を示している。

 だが食事が進むにつれてその傾向は鈍くなり、被験者が互いになじんだ結果だとみることができる。

 今回の研究は、友人同士が互いを太らせる可能性があることを示した先行研究に続くものだ。例えば米アリゾナ(Arizona)州で行われた研究では、友人同士で食事や運動を共にする事が、同じようなペースで体重を増減させる大きな要因になるという結果が出ていた。

 また、2007年に米医学誌「ニューイングランド医学ジャーナル(New England Journal of Medicine)」に掲載された研究結果も、肥満度は社会的に伝染する傾向があることを示した。ある人が肥満だと、その友人が肥満になる確率は50%増になるという。(c)Relaxnews/AFPBB News

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