チャールズ英国王の中国訪問、要請あれば慎重に検討 王室高官
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【11月8日 AFP】英国君主による中国への公式訪問は、エリザベス女王による40年前の訪問のみだが、王室高官によると、チャールズ国王は政府から要請があれば、2度目となる公式訪問を検討する用意があるという。
王室高官はこのほど、国王による9日間のカリブ海諸国歴訪を終えた際、記者団に「今年は前回の中国公式訪問から40年に当たる」と指摘。「政府から国王に中国を訪問してほしいとの要請があれば、非常に慎重に検討することになると思う」と述べた。
チャールズ国王の母で、故エリザベス女王は1986年10月、夫のフィリップ殿下と共に中国を訪問した。当時の報道によると、女王夫妻は北京、上海、広州などを訪れた。
この訪問は、香港返還の条件を定めた中英共同声明が調印され、両国関係が改善してから2年後に実現した。
今回のカリブ海諸国歴訪では、過去の奴隷制をめぐる賠償という難しい問題が主要な議題となった。英国政府が謝罪を検討する中、チャールズ国王は大西洋奴隷貿易を「恐るべき不正義」と非難した。
王室高官は「政府が国王に対し、政治的に非常に微妙で、難しい状況への対応を求めるという明確な傾向が見られるようになっている」としながら、政治的中立を保つ立場にある国王は、公務の「難しい部分」に積極的に取り組んでおり、政府にとって「大きな秘密兵器」になり得ると語った。
英国と中国の関係は、かつて英国の植民地だった香港の政治情勢をめぐる対立や、中国の人権状況に対する批判、スパイ活動の疑惑などを背景に、長年にわたり緊張が続いている。
しかし、英国のアンディ・バーナム首相は現在、前任のキア・スターマー氏が進めてきた慎重な関係改善政策を継続している。スターマー氏は今年1月に北京を訪問している。
王室高官は「中国は極めて重要な国だ。同時に、非常に複雑な国でもある。訪問計画の策定には、さまざまな難しい問題への対応が必要になるだろう」と指摘した。
チャールズ国王は皇太子時代の1997年、中国の江沢民国家主席(当時)と共に香港返還式典に出席し、英国側の最高位の代表として香港が中国の統治下に戻るのを見届けた。
なお、国王の中国訪問が実現するかは現時点で不透明だ。バーナム首相が国王に訪中を要請するかとの質問に対し、首相報道官はAFPに、国王の外遊については「王室に尋ねるべきことだ」と答えた。(c)AFP