スペイン領カナリア諸島で移民急増、緊急事態宣言 政府に支援要請
このニュースをシェア
【11月8日 AFP】スペイン領カナリア諸島のエルイエロ島で、船で到着する移民が急増していることを受け、地元当局が7日までに緊急事態を宣言し、中央政府に支援を求めた。
エルイエロ島自治政府トップのアルピディオ・アルマス氏はスペインのテレビ局に対し、「到着する移民の急増を非常に懸念している」と語り、「中央政府などの上位の行政機関との協力体制を確立するため、緊急事態の宣言に踏み切った」と説明した。
大西洋に浮かぶカナリア諸島にはここ数週間で数千人の移民が到着しており、その多くがエルイエロ島に上陸している。地元当局によると、11月に入ってから約30隻の船で3300人以上が同島に到着した。
アルマス氏によると、当局は新たに到着した移民の一時的な滞在施設の確保を進めている。一方、島内の病院も厳しい状況に置かれているという。
カナリア諸島では例年、この時期は航海に適した気象条件となるため、移民の到着数が増加する傾向にある。
しかし、地元当局は7日夜から8日未明にかけて暴風雨が接近する見通しで、現在海上を移動している移民にとって航海がさらに危険になる恐れがあると警告した。
カナリア諸島への非正規移民の到着数は2024年に過去最多の4万6000人以上を記録したが、その後は大幅に減少した。主な要因として、監視の強化や、移民の出身国・経由国との協力拡大が挙げられる。
スペイン内務省の統計によると、今年1月1日から10月31日までに海路でカナリア諸島に到着した非正規移民は1万3327人で、前年同期比5.5%減となった。
一方、セネガル、モーリタニア、モロッコの沖合で警戒活動が強化された結果、移民は南方のガンビア、ギニアビサウ、ギニアから出航するようになり、危険を伴う航海が長距離化している。(c)AFP