【11月8日 AFP】ポーランド第2の都市クラクフの歴史地区で7日、男が銃を乱射し、6人が死亡、少なくとも15人が負傷した。同国では過去数十年で最も多くの死者を出した銃撃事件となった。

ドナルド・トゥスク首相によると、その後、容疑者の自宅で女性2人と男性1人の遺体が見つかった。同氏は「容疑者の近親者であることを示唆する多くの情報がある」と述べた。トゥスク氏は事件を「テロ行為」と呼び、国として2日間、喪に服すと発表した。

マレク・ボロン警察長官によると、死者には英国人1人が含まれている。当局は、入院中の負傷者のうち5人が外国人だと明らかにした。ボロン氏は、死者のうち「2人はまだ身元が確認されていない」と説明した。

警察によると、容疑者は2002年生まれのポーランド国籍の男。クラクフの中央市場広場に車で乗り入れ、無差別に発砲し始めた。

男を制止しようとした警察官2人が負傷した。警察はその後、男を銃撃して拘束し、病院に搬送した。

マルチン・キェルビンスキ内相は、「容疑者が極めて過激な思想を持っていたことを、あらゆる状況が示している。運転していた車からは多数の武器が見つかった」と述べた。

さらに「極右思想に傾倒していたことを、あらゆる状況が示している」とし、「超国家主義的な思想」を持っていたとの見方を示した。同氏によると、男は犯行時、軍服のような服装をしていた。

今回の事件は、ポーランドで1989年に共産主義体制が崩壊して以来、最も多くの死者を出した銃撃事件となった。当局は犠牲者全員の国籍をまだ公表していない。

ポーランド南部に位置するクラクフは、かつて同国の首都だった。毎年多くの観光客を集め、2025年には1620万人が訪れた。

国内では10月に刃物による襲撃事件が相次いだことを受け、警戒が強まっていた。トゥスク氏はこれらの事件を「暴力の崇拝」と非難していた。

また同国では銃器免許の発行件数も急増。警察の統計によると、2025年には5万件を超える免許が新たに発行され、総数は41万1000件に達した。(c)AFP