【11月8日 AFP】イスラエルのイツハク・ヘルツォグ大統領は7日、野党陣営を率いるガディ・アイゼンコット元軍参謀総長(66)に新政権の組閣を要請すると発表した。アイゼンコット氏は、政権樹立に全力を尽くすと表明した。

10月の総選挙(定数120)では、アイゼンコット氏率いる幅広い野党陣営が48議席、ベンヤミン・ネタニヤフ首相の与党側が53議席を獲得したが、いずれも過半数に届かなかった。

しかし、各党党首との協議でアイゼンコット氏が過半数の推薦を得ていた。

大統領府は声明で、「大統領はヤシャル党のガディ・アイゼンコット党首に対し、組閣を要請する意向を伝えた」と発表した。正式な指名は8日、エルサレムの大統領公邸で行われる式典で実施されるという。

これを受けて、アイゼンコット氏はX(旧ツイッター)に「今こそ国家非常事態政府を樹立すべき時だ。われわれがそれにふさわしい存在となるよう、あらゆる努力を尽くす」と投稿した。

組閣に成功すれば、イスラエル史上最長の在任期間を誇るネタニヤフ氏から政権を引き継ぐことになる。

ネタニヤフ氏の挑発的な政治スタイルは、多くの支持を集める一方、強い反感も招いてきた。対照的に、アイゼンコット氏は控えめな人物で、カリスマ性に欠けるところをむしろ強みと捉える有権者もいる。

ヘルツォグ氏と各党の協議では、アイゼンコット氏が、総選挙で過去に例のない躍進を遂げたアラブ系2政党からも推薦を受けた。両党は今後、政権の行方を左右するキャスチングボートを握る可能性がある。

ただし、アイゼンコット氏率いる野党陣営が、組閣に当たってアラブ系2政党の支持を受け入れるかどうかは不透明だ。(c)AFP