【11月7日 AFP】世界で最も人気のある二次創作小説サイトの一つが、サイバー攻撃を受けて1週間以上停止している。これにより、数百万人のファンがお気に入りの物語を読めない状態が続いている。

「AO3」の愛称で知られる「アーカイブ・オブ・アワ・オウン」は10月29日以降、アクセスするとメンテナンスのため停止中とのメッセージが表示される。

ファンフィクションとは、既存の小説や映画、テレビ番組の登場人物や世界観を使い、アマチュア作家が書く二次創作小説を指す。

作者は結末を書き換えたり、恋愛関係を創作したり、脇役を主人公にした冒険を描いたりして、作品をネット上で無料公開する。

二次創作は、かつて一部の愛好家の趣味だったが、今では出版界への登竜門となっている。この分野からは、E・L・ジェームズ氏の「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」や、アリ・ヘイゼルウッド氏のベストセラー「ラブ・ハイポセシス」などのヒット作が生まれている。

2008年に開設されたAO3は、このジャンルの中心的な拠点となった。登録利用者は1100万人を超え、約1800万作品が保存されている。

サイトを運営する非営利団体OTWは、利用者名やメールアドレス、ハッシュ化されたパスワードを含む利用者データベースが盗まれたとは考えていないが、その可能性は排除できないとしている。

OTW設立に関わったハーバード大学ロースクール教授のレベッカ・タシュネット氏は「AO3は消えていない! データは失われておらず、できるだけ早くサイトを復旧させたい」と述べた。(c)AFP