韓国サムスン電機、年間営業利益が初の2兆ウォン超えへ…AIサーバー向け部品がけん引
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【11月07日 KOREA WAVE】韓国の電子部品メーカー、サムスン電機の2026年通期の営業利益が、初めて2兆ウォン(約2200億円)を超える見通しだ。人工知能(AI)向けデータセンターの拡大で、高性能の積層セラミックコンデンサー(MLCC)の需要が急増している。業界首位の村田製作所が一部製品を値上げし、供給不足で一部の注文に応じられないとされることから、サムスン電機などに注文が流れるとの見方も出ている。
村田製作所は最近の決算発表で、競合他社が値上げした従来型製品について、すでに価格の引き上げを始めたと説明した。増産投資に伴って原価の上昇が見込まれる製品についても、下期から値上げを検討するという。
サムスン電機は7~9月期に流通業者向けのMLCCを30%値上げした。10~12月期からはOEM(相手先ブランドによる生産)やODM(設計・製造受託)の顧客向けにも価格を引き上げる。民生機器向けの汎用品「X5R」は25~30%、AIサーバー向けの高性能品「X6S」は平均10~20%上がる見通しだ。
AIサーバー向け部品の供給拡大を背景に、7~9月期の売上高は前年同期比30%増の3兆7633億ウォン(約4140億円)、営業利益は165%増の6910億ウォン(約760億円)と、いずれも四半期として過去最高を更新した。1~9月の累計営業利益は約1兆4119億ウォン(約1553億円)だった。
ワイズリポートが集計した証券各社の通期予想の平均は、売上高が前年比27.39%増の14兆4138億ウォン(約1兆5855億円)、営業利益が146.60%増の2兆2523億ウォン(約2478億円)。サムスン電機も、通期の営業利益が初めて2兆ウォンを超えると見込む。同社は2018年に初めて1兆ウォン(約1100億円)を超え、2021年と2022年にもこの水準を上回ったが、2023~2025年は下回っていた。
iM証券のコ・ウィヨン研究員は、村田製作所が引き受けられなかった注文が他のMLCCメーカーに流れると予想する。メリッツ証券のヤン・スンス研究員は、村田製作所が原価の上昇や増産投資の負担を踏まえて追加の価格改定を検討していることから、汎用品の値上げがさらに広がるとみる。
長期供給契約も業績を支える。サムスン電機が2026年に結んだMLCCの長期供給契約は8件で、公示ベースの総額は約5兆1800億ウォン(約5698億円)。シリコンコンデンサーやインダクター、車載半導体向け基板(FCBGA)なども含め、約50社と長期契約を締結済みか、締結に向けて交渉している。2027年にはMLCCの売上高の過半を長期契約が占める見通しだ。
同社は、次世代AIサーバーの導入拡大と部品の高性能化で、10~12月期にはMLCCとFCBGAの需給が一段と逼迫するとみる。超大容量や高温・高電圧に対応するMLCCの供給を増やし、世界の大手テクノロジー企業との長期契約を積み上げる方針だ。2027年も四半期ごとに大幅な伸びを見込み、通期で過去最高の業績を予想している。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News