韓国の出生率、7年ぶり0.9台回復の見通し…婚姻増の鈍化で「1未満の停滞」懸念
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【11月06日 KOREA WAVE】韓国で出生数が26カ月連続で増え、2026年の合計特殊出生率が7年ぶりに0.9台へ回復する可能性が高まっている。ただ、出生増加分の73.4%が第1子に集中し、婚姻件数の伸びも鈍化していることから、出生率が1未満で長期停滞するとの懸念も出ている。
国家データ庁によると、8月の出生数は2万3703人で、前年同月比13.0%増。2024年7月から26カ月連続の増加となった。2026年1~8月の累計は19万3783人で、前年同期より14.5%増えた。合計特殊出生率は1月に0.99と1に迫り、2~4月もそれぞれ0.93だった。8月は0.87で、前年同月の0.78を0.09上回った。
人口戦略委員会も、2026年の年間出生率を0.90程度と予測する。実現すれば、2019年の0.92以来、7年ぶりの0.9台回復となる。ただ同委員会は、婚姻件数などの先行指標を踏まえ、2027年も上昇は続くものの、上昇幅は縮小するとみている。
出生の先行指標となる婚姻は、増加の勢いが弱まっている。2026年1~8月は16万5874件で前年同期比5.2%増。同期間の増加率は2024年の12.2%、2025年の7.7%から、さらに低下した。2026年内でも、前年同期比の増加率は1~3月の6.1%から4~6月は4.9%、7~8月は4.2%へ縮小。8月単月では1万9218件と、前年同月を1.2%下回った。
ソウル大学人口政策研究センターのイ・サンリム責任研究員は「2026年に続き、2027年も出生率は0.9台前半になると予想する。婚姻増加の鈍化がその後の出生増を鈍らせ、1未満で長期停滞する可能性がある」と懸念した。
もう一つの課題は、出生の回復が第1子に偏っている点だ。出生順位が不明な子を除く1~8月の出生数は、前年同期より2万3382人増えた。このうち第1子の増加は1万7162人で、全体の73.4%を占めた。出生順位別の増加率は第1子が16.4%、第2子が11.6%、第3子以降は0.2%だった。第2子は6197人増えた一方、第3子以降は23人の増加にとどまった。
婚姻増が鈍れば、第1子による出生増の余地も小さくなる。第2子の回復が続き、第3子以降にも広がるかが、出生増の持続性を左右する。ただ、第2子が増えたことだけで、複数の子どもを持つことが広く定着し始めたとは判断できないという。最近の回復には、人口規模の大きい世代が結婚・出産年齢に入ったことや、コロナ禍で延期された結婚の回復も影響している。
ソウル大学保健大学院のチョ・ヨンテ教授は「人口の多い1990年代半ば生まれの女性が結婚・出産年齢に入ったことや、延期された結婚の回復が大きく作用した。結婚や出産が、かつてのように一般的な文化として再定着したと見る根拠はない」と述べた。
イ・サンリム氏は「結婚年齢が上がるなか、第2子の出生がさらに大きく増える兆しも明確ではない」と指摘。給付金の拡大よりも、若者の雇用や地域の生活環境など、結婚・出産を支える構造的な条件の改善を優先すべきだと強調した。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News