トランプ氏、何事もなかったかのように振る舞う 中間選挙の大敗受け
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【11月5日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領(80)は4日、中間選挙で与党・共和党が大敗した後、初めて公の場で発言し、有権者から厳しい審判を突き付けられたことを意に介さない姿勢を見せた。
トランプ氏は、野党・民主党が上下両院を制したことで情勢が一変し、敵対的な政治環境に直面している。さらに、対イラン戦争をめぐり、J・D・バンス副大統領からも公然と距離を置かれた。
バンス氏は「われわれの敗因は戦争だ」と述べ、2028年大統領選への出馬が取り沙汰される中、国民に不人気な戦争から距離を置いた。共和党内で今後、大規模な内紛に発展しかねない対立の兆候が早くも表れた形だ。
中間選挙では、共和党の地盤でも民主党が次々と勝利し、トランプ氏にとって面目丸つぶれの大敗となった。トランプ氏は残り2年間の任期を、政治的影響力の低下した「レームダック(死に体)」の大統領として過ごすことになる。
民主党による上下両院の奪還は、トランプ氏による米政治の支配に終止符が打たれることを意味する。同党は法案の成立を阻止し、トランプ政権を調査し、大統領による人事を妨げる権限を手にするからだ。
だが、選挙後初めて公の場に姿を現したトランプ氏は、何事もなかったかのように振る舞った。記者団に建設費4億ドル(約630億円)のボールルーム(宴会場)の建設現場を案内し、数分間にわたって中間選挙には一切触れず、大理石やコリント式の柱について語った。
その後、記者団の質問に応じたトランプ氏は、バンス氏の対イラン戦争に関する発言について、「おおむね正しい。戦争によってガソリン価格が高騰したからだ」と認めた。生活費の高騰に不満を抱く有権者にとって、ガソリン価格は重要な問題となっていた。
一方で、「それでも、もう一度やり直すとしても、同じことをしなければならない。長期的にはそれが唯一の答えだからだ。イランに核兵器を持たせるわけにはいかない」と述べ、対イラン軍事作戦を正当化した。
トランプ氏はまた、民主党と「うまくやっていく」と述べ、3日夜に選挙結果が明らかになり始めた際と同様に融和的な姿勢を示した。一方、気に入らない法案には拒否権を行使するとの警告も繰り返した。
さらに、民主党が自身に対する3度目の弾劾訴追を試みれば、同党を「破滅させる」ことになると警告した。
ジョージ・ワシントン大学のトッド・ベルト教授はAFPの取材に対し、今回の中間選挙は共和党の大惨敗であり、「ドナルド・トランプ氏とその政策に対する明確な拒絶だった」と述べた。(c)AFP