米、年間6000億円の対イスラエル軍事支援打ち切りへ トランプ氏発表
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【11月4日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は3日、イスラエルへの年間38億ドル(約6000億円)の支援を打ち切ると発表した。この日は米中間選挙の投開票日で、対イスラエル支援は選挙戦で論争の的となっていた。
トランプ氏はFOXニュースの電話インタビューで、「われわれはイスラエルに年間40億ドル(約6300億円)を提供しているが、数か月前に打ち切ることで合意した」と述べた。
トランプ氏によると、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相も支援打ち切りを「問題ない」と受け止めているという。
現行の取り決めでは、イスラエルは年間約38億ドルの軍事支援を受けている。
トランプ氏は「今後もイスラエルが必要とすれば支援する」と述べた上で、「イスラエルは非常に繁栄している国だ。支援を必要としていない」と語った。
米外交問題評議会(CFR)によると、イスラエルは1948年の建国以来、米国からインフレ調整後の金額で3000億ドル(約47兆円)を超える経済・軍事支援を受けており、同期間の他のどの国よりもはるかに多い。
ネタニヤフ氏は以前から、米国の支援への依存を終わらせたいとの意向を示していた。5月には米CBSテレビに対し、米国からの支援をゼロに減らしたいと語っていた。
米国のイスラエル支援が実際にいつ終了するのかは、現時点で明らかになっていない。
トランプ氏は、支援打ち切りを決めた理由の一つとして、ミシガン州の連邦上院選に出馬している民主党左派のアブドゥル・エルサイード候補からの批判を挙げた。エルサイード氏は国民の不満や反イスラエル感情を追い風に支持を伸ばしている。
トランプ氏はFOXニュースでイスラエル支援について「イスラエルが支援を必要としていないのに、なぜエルサイードのような狂人から批判されなければならないのか。批判の材料を与えるだけだ」と述べた。
イスラエル支援をめぐる議論は、民主党と共和党の双方に分断を生んでおり、イスラム教徒人口が多いエルサイード氏の地元ミシガン州では特に激論を呼んでいる。
エルサイード氏が当選すれば、米国初のイスラム教徒の上院議員となる。同氏は米国とイスラエルの同盟関係を公然と批判し、イスラエルへの支援停止を求めてきた。
エルサイード氏のイスラエル批判は、民主党のヘイリー・スティーブンス下院議員が1日、ミシガン州連邦上院選で、共和党のマイク・ロジャース候補への支持を表明した理由の一つとなった。スティーブンス氏が共和党候補を支持したことで、イスラエル問題をめぐる民主党内の分断が浮き彫りになった。同氏は、民主党予備選でエルサイード氏に敗れた。(c)AFP