労働新聞(c)news1
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【11月04日 KOREA WAVE】北朝鮮が平壌などの主要都市に、数百人が同時に食事できる大型焼き肉専門店を相次いで建設したものの、肉の供給が足りず、一部が開業直後から休業していると伝えられた。当局は肉を確保するため、住民に豚の餌となる残飯などの提出まで指示したという。

米政府系放送局の自由アジア放送(RFA)によると、北朝鮮は2025年4月、平壌市和盛区域に「和盛楽園焼き肉店」を開業した後、各道の中心都市にも焼き肉専門店を建設するよう指示した。各道には複数の設計案を示して一つを選ばせ、完成式の日程も10月10日の朝鮮労働党創建記念日に合わせるよう求めたとされる。これを受け、2026年10月10日前後には、平壌など11の主要都市で数百席規模の店舗が相次いで完成した。北朝鮮は、バーベキューや豚バラ肉、プルコギ、冷麺など、多彩な料理を提供すると宣伝している。

しかし、一部では開業直後から肉の供給が滞り、営業を停止するなどの支障が出ているという。咸鏡南道の住民消息筋はRFAに「ほかの店は2日休んで再開したが、咸興市の焼き肉専門店は4日間も開けられなかった。肉が足りなかったためだ」と語った。咸鏡北道清津市の店舗も9月末に開業したものの、肉の調達に苦しんでいるとされる。党創建記念日に必要な肉を確保するため、2日間休業したという。

RFAによると、これらはキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記の指示で建設された施設だけに、正常に運営できなければ関係幹部が責任を問われる状況にある。咸鏡南道当局は、咸興市の住民に対し、豚の餌にする米のとぎ汁や残飯などを週2回集めて提出するよう指示したとされる。質のよい餌を多く出した世帯を選び、半年に1回、焼き肉店の無料食事券を提供するとして参加を促しているという。咸鏡北道でも、畜産農場や一般農場、家庭内副業班などに肉の増産を求めた。子豚の生産を増やし、ヤギなどの草食家畜や、アヒル、鶏などの飼育も拡大するよう指示したと伝えられる。

ただし、北朝鮮は飼料や防疫、管理面の問題で畜産基盤が弱く、短期間での増産は難しい。キム・ジョンウン氏は2月、三光畜産農場の完成式で畜産業を世界的な水準に発展させるよう求めた。一方、江原道の洗浦地区に大規模な畜産基地を整備してからも、十分な成果が出ていないことを認めている。

数百人が同時に利用する店を運営するには、1日最低400~500キロの肉が必要とされ、その安定確保には疑問が残る。住民からも、増産指示が結局は個人の負担につながるとの懸念が出ているという。専門家は、原料の供給対策を十分に整えず、大規模施設の建設を優先することで、運営に支障が生じ得ると指摘する。統一研究院のチョン・ウンミ人権研究室長は10月14日公表の報告書で、2025年の北朝鮮の食肉輸入額は3897万ドル(約61億4000万円)と、コロナ禍前の2019年の898万ドル(約14億1000万円)の4.3倍に達したと説明。畜産増産が本格化する前から、増える肉の需要を輸入で補ってきたことを示すと分析した。

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