亜洲大学病院への捜索に抗議し、見解を述べる大韓医師協会のキム・テグ会長(c)news1
亜洲大学病院への捜索に抗議し、見解を述べる大韓医師協会のキム・テグ会長(c)news1

【11月04日 KOREA WAVE】韓国の亜洲大学病院で治療を受けていた子どもの死亡事件を巡り、警察が同病院の小児専門救急医療センターを家宅捜索したことは業務妨害などに当たるとして、市民団体が警察幹部や関係閣僚らを告発した。

市民団体「庶民民生対策委員会」によると、11月2日、キム・ジョンチョル警察庁長官代行、ホン・ソッキ国家捜査本部長、ユン・ホジュン(尹昊重)行政安全相、チョン・ウンギョン(鄭銀敬)保健福祉相ら8人について、職権乱用、職務怠慢、業務妨害、救急医療法違反などの疑いでソウル警察庁に告発状を提出した。

京畿南部警察庁は、7月に亜洲大学病院で治療中の子どもが死亡した事件に関連し、9月30日に小児専門救急医療センターなどを捜索した。これに対し、大韓小児救急医学会や大韓医師協会などは10月、声明を発表して警察の捜査を強く批判。同センターの教授7人も辞意を表明した。

警察は、捜索は裁判所が発付した令状に基づく適法な手続きであり、17分間で迅速に終えたと説明している。しかし、同委員会は告発状で、警察の説明は「救急室という特殊な場所の実情と実務を無視した弁明だ」と批判した。

そのうえで「当時、小児救急室では、けいれんを起こして脳損傷の危機にあった生後6カ月の乳児など、重症の子どもたちが緊急の診療を受けていた。現場にもたらされた極度の恐怖や集中力の乱れは、決して17分という時間で測れるものではない」と主張した。

さらに「捜査上の都合を優先する姿勢と公権力の過剰な行使が、不可欠な医療の根幹を揺るがし、他の罪のない子どもたちの命綱まで危うくしかねないことを示した」として、迅速な捜査を求めた。

警察庁のチョン・サンジン刑事局長や京畿南部警察庁のキム・ホングン長官代行ら警察幹部は、捜索から約1カ月後の10月29日に同病院を訪れ、医療陣に遺憾の意を伝えていた。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News