【11月3日 AFP】国際エネルギー機関(IEA)は3日、欧州が2013年以来の低水準となる天然ガス備蓄量で冬を迎えていると明らかにし、国際市場の需給逼迫が2027年まで続く可能性があると警告した。

IEAによると、欧州の天然ガス貯蔵施設の貯蔵率は、10月末時点で75%にとどまり、欧州連合(EU)が定める最低目標の80%を大きく下回り、過去10年余りで最も低い水準となった。

背景には、米国とイランの紛争によってペルシャ湾岸地域の天然ガス液化施設が被害を受けたことや、ホルムズ海峡を経由する輸送量が減少したことがある。

さらに、欧州各国では春の暖房シーズン終了時点から貯蔵量が低迷していた上、市場の買い手側が価格下落を見込んで当初の調達を見送っていたことも響いた。

IEAによると、8月から10月にかけて天然ガスの納入量は増加したものの、買い付けの遅れを取り戻すには至らなかった。

また、今シーズンに貯蔵施設に注入された天然ガスの量は、過去5年間の平均を約4%下回ったという。(c)AFP