韓国・済州空港の騒音、ある小学校で児童8割が「先生の説明聞こえにくい」
このニュースをシェア
【11月03日 KOREA WAVE】韓国・済州国際空港周辺の一部の学校で、航空機の騒音によって授業が中断されたり、教員が説明を繰り返したりするなど、教育活動に大きな支障が生じていることが分かった。済州道教育庁が11月1日、「空港騒音被害と教育環境の実態調査」の結果を公表した。
済州大学産学協力団は2025年8~10月、空港騒音対策地域の第3種区域にある道里小、月浪小、都坪小、済州西小、済州西中、済州大学師範大学付属中・高校、月浪幼稚園の計8校・園で、騒音と教育活動への影響を調べた。
屋外の航空機騒音は、時間帯補正等価騒音レベル(Lden)で道里小が68デシベルと最も高かった。続いて付属中63デシベル、付属高59デシベル、済州西小57デシベル、都坪小56デシベル、月浪小53デシベル、済州西中52デシベル、月浪幼稚園49デシベルだった。Ldenは時間帯ごとに重みを付けて算出する指標で、瞬間的な最大騒音とは異なる。
航空機の離着陸時に窓を開けて測定した室内の平均騒音は、道里小62.3デシベル、付属中49.9デシベル、都坪小48.7デシベル、月浪小47.6デシベル、付属高45.1デシベル、済州西中45.0デシベル、済州西小44.4デシベル、月浪幼稚園39.4デシベルだった。道里小の62.3デシベルは、航空機の離陸時に教育福祉室の窓を開けて測った10分間の平均値。窓を閉めると44.9デシベルだった。
アンケートでは、道里小の児童の80%が、航空機騒音で教員の説明を聞き取りにくいと回答した。試験や聞き取りテストで頻繁に妨げられるとの回答は55%。耳鳴りを経験した児童は34%、頭痛は13%だった。同校の教員の65%は、騒音のため説明を頻繁に繰り返すと回答。75%が児童の集中力低下によって授業の効率が落ちるとし、45%は授業を頻繁に中断すると答えた。
付属中でも、生徒の59%が教員の説明を聞き取りにくいと回答した。教員の67%は説明を頻繁に繰り返し、57%は授業を頻繁に中断すると答えた。付属高では教員の60%、済州西小では36%、都坪小では21%、月浪小では20%が、航空機騒音によって授業を頻繁に、または時々中断すると回答した。
研究チームは道里小を、最も緊急性が高い「A等級(即時改善)」に分類した。付属中・高校はB等級、済州西小と都坪小はB~C等級、済州西中と月浪小、月浪幼稚園はC等級と評価した。従来の防音設備や冷房設備への支援だけでは、子どもが学ぶ権利や教員が教える権利への影響を十分に反映できていないと指摘。防音窓・出入り口の交換、冷房・換気設備の拡充、屋外活動スペースの騒音低減設備、児童・生徒への心理的支援、定期的な騒音監視など、各校の状況に応じた対策を提案した。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News