【11月3日 AFP】ウクライナは2日、南部ザポリージャ州でロシア軍が人道支援物資の配布場所となっていた学校などを繰り返し空爆し、少なくとも26人が死亡したと発表した。隣接するヘルソン州での局地的な停戦が終了した直後の攻撃で、ウクライナ側は「和平に向けた進展」へのわずかな期待が打ち砕かれたと非難した。

ウクライナによると、ロシアはヘルソン州への攻撃を再開した。今回の停戦は、ロシアが2022年にウクライナへの侵攻を開始して以来、両国間で最も長く続いた。

メラニア・トランプ米大統領夫人の仲介により、ロシア占領下のヘルソン州オレシュキで人道支援活動を実施するために設けられた今回の停戦は、10月27日に始まり、11月1日に終了した。双方から停戦違反の報告はなかった。

しかし、停戦終了から数時間後、ロシア軍はヘルソン州に隣接するザポリージャ州の集落を繰り返し攻撃した。同州のミハイロ・セミキン知事代行によると、少なくとも26人が死亡した。犠牲者の中には、地元の学校に支援物資を受け取りに来ていた人も含まれていた。

ウクライナの緊急当局が公開した映像には、建物がくすぶるがれきの山と化し、救助隊員らが現場で作業する様子が映っていた。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、定例の演説で「そこでは毎週月曜日に住民に人道支援物資が配布されていた。ロシア軍は人々が到着した直後に複数の航空爆弾による最初の攻撃を行い、続いて避難場所を狙ってさらに爆弾を投下した」と述べた。

セミキン知事代行は通信アプリのテレグラムで、犠牲者には「救助隊員2人と警察官4人」が含まれていると明らかにした。

ゼレンスキー氏は、オレシュキでの停戦を受け「次の段階に進むことで和平の可能性を示せる好機があった」と述べた。

その上で、「こうした殺害行為によって、ロシアは全く逆のメッセージを発している。ロシアはさらなる殺害を続けるつもりだ。これに対しては、対応が必要だ」と訴えた。

ウクライナの政府高官は1日、ロシアがウクライナ側による停戦延長の提案を拒否したとAFPに述べていた。また、ロシア大統領府は、現時点で同様の人道支援活動を新たに計画していないと明らかにしている。

米国主導によるロシアとウクライナの和平協議は、今月中に再開される予定となっている。(c)AFP