トランプ氏、中間選挙前日に最後の訴え 改修トラブルの反射池で演説
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【11月3日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領(80)は中間選挙前日の2日、米首都ワシントンにあるリンカーン記念堂の反射池(リフレクティング・プール)を背景に演説し、民主党の勝利が予想される中、共和党支持者の結集を図った。反射池はずさんな改修工事によって、混乱が続くトランプ政権2期目を象徴する存在となっている。
「きょうは中間選挙前の最後の日だ。私たちの生涯で最も重要な中間選挙だと思う」。トランプ氏は演説開始から26分たったところで、こう述べた。演説は、有権者の投票行動を左右するインフレやイランとの戦争などの問題ではなく、首都の記念碑を改修する自身の計画が中心だった。
世論調査によると、3日の投票で民主党は下院を掌握する見通しで、上院でも過半数獲得が射程圏内にある。そうなれば、トランプ氏は約2年前の就任以来、初めて実質的な政治的制約を受けることになる。
米国民の経済への不満は高まっており、トランプ氏自身の支持率も過去最低を記録している。
だが、疲れた様子のトランプ氏は演説中、たびたび話をそらし、反射池をはじめとするワシントンの名所の改修にかける情熱を語った。
「このプロジェクトは、全ての米国人を団結させるものであるべきだ」とトランプ氏は訴えた。
反射池は首都の歴史的な舞台の一つで、1963年にマーティン・ルーサー・キング牧師が隣接するリンカーン記念堂の階段から「私には夢がある」の演説を行った場所として最もよく知られている。
トランプ氏は1日、この場所を選んだのは「その美しさを見せるためだけだ」と説明していた。しかし、約1500万ドル(約24億円)をかけた改修工事では、失態が相次いでいる。トランプ氏は証拠を示さないまま、これを破壊工作によるものだと主張している。
トランプ氏は中間選挙での共和党の勝利を予想しているが、米紙ニューヨーク・ポストのポッドキャスト番組「ポッド・フォース・ワン」で2日に公開されたインタビューでは、新たな現実に直面する可能性を認めた。
「われわれは素晴らしい結果を出すと思う。だが、もし勝てなかったら、私は全てに拒否権を発動する」とトランプ氏は語り、「拒否権を発動し、発動し続ける。やがて彼らもやって来て、その過程でおそらくいくつか取引をすることになるだろう」と続けた。
民主党は下院を制するだけでも、連邦予算の議決権を握り、トランプ政権下での汚職疑惑やエプスタイン文書などの火種となっている問題を調査できる委員会を主導することになる。
民主党が上院も制すれば、最高裁判所を含む裁判所の終身判事へのトランプ氏による任命を阻止することも可能になる。