イーランド・グローバルR&Dセンターの地下収蔵庫(c)MONEYTODAY
イーランド・グローバルR&Dセンターの地下収蔵庫(c)MONEYTODAY

【11月02日 KOREA WAVE】韓国のイーランドグループが10月28日、「世界最大の旅行かばんコレクション」と「世界最大のブックエンドコレクション」の2部門で、ギネス世界記録の公式認定を受けた。一つの企業が2種類のコレクションで同時に世界記録を認められた。

旅行かばん7816点、本を支えるブックエンド4674点。10月28日午前、ソウル市江西区麻谷洞のイーランド・グローバルR&Dセンター地下収蔵庫には、膨大なコレクションが並んでいた。図書館の書架を思わせる収納棚には、時代も用途も異なる旅行かばんがずらりと収まり、動物や人物をかたどったブックエンドも所狭しと置かれていた。イーランドが30年以上にわたって築いた資料収集の規模を物語る光景だ。

収集を始めたのは1995年。ファッション企業として、デザイン研究に必要な資料を自ら確保することが目的だった。その後、音楽、映画、スポーツ、美術などへ対象を広げ、現在の所蔵品は100万点を超える。

公開された旅行かばんには、各時代の旅の文化が映し出されていた。馬車や船で移動していた時代のものから、交通手段の発達に伴って形を変えた製品まで多彩だ。ハンガーや引き出しを備え、衣服を収納できるワードローブトランクも目を引いた。ブックエンドも、本を支える機能に装飾性を加えた品々が集められていた。

イーランドの目的は、収集そのものではない。過去のデザインを研究し、現在の商品開発に生かすことにある。ファッション研究所が保有する関連資料は約30万点。米国西部の服飾、アイビーリーグの大学のジャンパー、軍服など、テーマごとの資料から、時代別のシルエットや色、素材を研究できる。服飾以外の収集も進めてきた。タイプライター約1100点のほか、ミシンや衣服製作に使う副資材、映画のポスターや衣装、小説の初版本なども所蔵する。タイプライターについてもギネス世界記録への登録を目指している。

所蔵品はグループの事業にも活用されている。イーランドミュージアムは2020年以降、外部で25回の展示を開き、累計来場者は110万人に達した。ホテルや飲食店にも資料を展示し、空間の魅力を高めている。平昌冬季五輪の際にはケンジントンホテルで五輪関連資料を紹介し、レストラン「アシュリー」の一部店舗では映画衣装やポスターを展示した。

イーランドミュージアムのハン・ウソク代表は「韓国が先進国へ成長すれば、文化芸術コンテンツへの需要も高まると見通して収集を始めた」と語った。

イーランドは今後、所蔵品や収蔵庫を段階的に外部へ公開し、ギネス世界記録に挑む分野も最大30まで広げる計画だ。ソ・ヨンヒ総括ディレクターは、所蔵品がデザイナーや従業員に創作の着想と原点を与えていると説明し、国内外の展示で活用の幅を広げる方針を示した。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News