「Kビューティーはスピード勝負」L’OREAL、韓国ブランドの海外展開を加速
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【11月02日 KOREA WAVE】世界最大の化粧品企業ロレアル(L’OREAL)が、韓国コスメブランドの海外展開を加速させ、韓国の製造会社との協力も強めている。Kビューティー人気が世界に広がる中、ロレアルは韓国ブランドを育成するだけでなく、製品開発にも韓国の化粧品技術を積極的に取り入れている。
ロレアルのニコラ・イエロニムス最高経営責任者(CEO)は22日、7~9月期決算の電話会議で「Kビューティーブームは実際に起きている現象だ」と述べ、韓国の化粧品産業の成長可能性を高く評価した。ニコラ・イエロニムス氏は、韓国のスキンケアブランドが平均約30%の成長を遂げていると推定する一方、世界のスキンケア市場でのシェアは全ブランドを合わせても3~4%程度にとどまると説明。「革新的で手頃な価格帯を備え、急速に成長している」と評した。
代表例が、2025年に買収を完了したコウンセサンコスメティックのスキンケアブランド「Dr.G(ドクタージー)」だ。ニコラ・イエロニムス氏は、Kビューティーブームを踏まえて海外進出を加速するよう指示したとし、「Kビューティーはスピード勝負なので、すべての関係者にスピードを上げるよう求めた」と発言。「欧米でもこのブームを生かせるかが重要な課題であり、Dr.Gの目標の一つだ」と述べた。Dr.Gは中国市場で再発売され、東南アジアにも進出。米国では「TikTok Shop」で販売を始め、今後は実店舗での販路も段階的に拡大する計画だ。
ロレアルが先に買収した韓国のメイクアップブランド「3CE」も海外事業の拡大に貢献している。ロレアルは2018年、3CEを運営するスタイルナンダを買収し、韓国化粧品市場への投資を本格化。2024年にはDr.Gを運営するコウンセサンコスメティックの買収契約を結び、韓国ブランドの事業をスキンケア分野まで広げた。3CEは現在、東南アジアで販路を拡大している。ロレアルは決算発表で、同ブランドの現地事業拡大が、東南アジアを含む新興市場でのメイクアップ化粧品の成長に貢献したと説明した。
ロレアルのKビューティー戦略はブランド買収にとどまらない。韓国の化粧品メーカーの技術を活用し、自社ブランドの製品競争力を高めることにも力を入れている。ニコラ・イエロニムス氏は「Kビューティー人気には、韓国ブランドだけでなく、韓国ブランドやロレアルなどに製品を供給する韓国メーカーも含まれる」と強調。韓国で生まれたクッション化粧品を代表例に挙げた。過去には欧米で大きな関心を集めなかったクッション化粧品だが、最近は米国でも人気を得ているという。同氏は、製造パートナーと協業した「イヴ・サンローラン」のクッション製品が米市場で大きな成功を収めていると紹介した。
ロレアルは9月、韓国の化粧品ODM(相手先ブランドによる設計・生産)企業コスマックスと、次世代化粧品や革新的な原料の共同開発に向けた覚書を締結した。両社はロレアルの世界的な消費者分析力とコスマックスの研究開発技術を組み合わせ、新たな化粧品原料や有効成分を発掘する。韓国の美容トレンドに着想を得た製剤や製品も開発する方針だ。コスマックスは2004年からロレアルに製品を供給してきた。今回の覚書により、製品供給を中心としていた協力関係を共同研究開発へと広げる。
ロレアルが韓国ブランドの世界的な販路拡大と製造技術の確保を同時に進める背景には、世界の化粧品市場でKビューティーが占める戦略的重要性の高まりがある。韓国ブランドにとっては海外進出の機会が広がる一方、世界的な企業との競争も激しくなりうるとの分析が出ている。
(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News