サム・アルトマン氏がサムスンの経営陣に贈った小型キーボード「Codex Micro」=OpenAI公式サイトより(c)news1
サム・アルトマン氏がサムスンの経営陣に贈った小型キーボード「Codex Micro」=OpenAI公式サイトより(c)news1

【11月02日 KOREA WAVE】OpenAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)が、韓国サムスンの経営陣約50人に、キーが13個しかない小型キーボードを贈った。AI時代には、人がコンピューターに一つずつ命令を入力するのではなく、AIに仕事を任せ、その結果を確認する使い方へと変わる可能性を示したものと受け止められている。

業界関係者によると、アルトマン氏は10月31日、京畿道龍仁のサムスン人材開発院を訪問。グループ各社の社長ら約50人と「AIが変える次の10年、企業の選択」をテーマに対談した。この席で贈ったのは、OpenAIのAIコーディングエージェント「Codex」の操作に特化した小型キーボード「Codex Micro」だ。アルトマン氏は「コンピューターに言葉で指示し、AIを活用する世界では、キーボード全体が必要ではなくなるかもしれない、という考えを込めた」と説明。「実際にCodexをより速く使うのに役立つと思う」と述べた。

Codex Microは、OpenAIがキーボードメーカー「Work Louder」と共同で製作した小型入力機器。文字入力を主な目的とする一般的なキーボードとは異なり、AIへの指示や作業状況の確認に重点を置いている。13個のメカニカルキーに加え、タッチセンサー、回転式ダイヤル、ジョイスティックなどを搭載。よく使うCodexの機能を各操作部に割り当てて実行できる。

ボタン操作でAIが提案した作業を承認・拒否したり、音声入力や新しい対話を始めたりできる。ジョイスティックでは、コード変更の確認や不具合修正、コード構造の改善などを実行できる。回転式ダイヤルは、AIの推論にかける度合いを調整するために使う。単純な作業は素早く処理し、複雑な作業にはより多くの推論を重ねるよう設定できる。

照明でAIの作業状況を知らせる機能もあり、作業中なのか、利用者の応答を待っているのか、完了したのかを確認できる。BluetoothとUSB-C接続に対応し、MacとWindowsで利用可能。OpenAIの公式販売ページでの価格は230ドル(約3万6200円)となっている。

今回の贈り物は、AIが人の作業を補助するだけでなく実際の業務を担い、人は指示や結果の確認・承認を担当するという、コンピューター利用の変化を示すものだ。アルトマン氏は対談でも、AIの導入そのものより、活用方法が重要だと強調した。「単にAIを導入するだけでは、持続的な競争優位を確保するのは難しい。競争力は、AIをどう活用して素早く動き、より良い製品を作り、競合より先に進むかにかかっている」と述べた。

アルトマン氏は10月30日午後に韓国入りし、1泊2日の日程で滞在した。サムスン経営陣との対談は、その短い訪韓期間中に組まれた予定の一つだった。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News