中国の観光地・青島=キョウォンツアー提供(c)NEWSIS
中国の観光地・青島=キョウォンツアー提供(c)NEWSIS

【11月02日 KOREA WAVE】新型コロナウイルス禍で低迷していた中国旅行が、韓国で再び人気を集めている。旅行会社のキョウォンツアーが2026年1~10月出発分の海外旅行予約を分析したところ、中国へ出発した韓国の旅行客は前年同期比43%増加した。海外旅行予約に占める中国の割合は18.7%で、ベトナムを抜いて2位となった。2025年の12.4%から6.3ポイント上昇した。

背景には航空便の供給拡大と旅行スタイルの変化がある。4月に韓中路線を含む国際線の運航権が配分され、北京、上海、広州、成都など主要都市への座席供給が拡大している。仁川だけでなく釜山、清州、大邱、襄陽など地方空港発の路線も増え、地方在住者も中国へ旅行しやすくなった。選択肢の拡大が需要を後押ししたと分析される。

中国国内の目的地にも変化が見られる。張家界は中国旅行予約の28.3%を占めて首位を維持したが、前年の31.8%から3.5ポイント低下した。白頭山も11.7%と2.8ポイント下がり、大連は前年の2位から4位へ順位を落とした。一方、太行山と青島が新たに上位5位に入った。太行山は予約比率10.3%で3位、青島は7.7%で5位となり、従来の人気観光地から多様な地域へ需要が分散している。

若い世代の間では、食や買い物、文化を一度に楽しめる上海にも注目が集まる。自然景観を中心とする旅行に加え、都市のライフスタイルや文化を体験したいという需要が、中国旅行への関心を若年層にも広げているとみられる。燃油サーチャージの上昇や旅行費用の負担から、近距離の目的地への関心が高まったことも、中国旅行の拡大につながった。

同期間の海外旅行予約で最も高い割合を占めたのは日本で、28.3%だった。前年の16.5%から11.8ポイント上昇し、中国とともに北東アジアへの需要拡大をけん引した。円安による費用負担の軽減やリピーターの増加、航空路線の拡充などが影響した。一方、ベトナムは前年の16.9%から13.7%に低下し、2位から3位となった。

キョウォンツアーは中国旅行の需要が今後も拡大すると予想し、商品を充実させている。中高年中心だった顧客層を家族客にも広げる方針だ。従来の人気都市に加え、杭州、成都、広州などの新規就航・増便を反映した商品を順次投入する。釜山、清州、大邱など地方空港発の商品も増やし、高級・テーマ型旅行を軸に、食や文化、体験を組み合わせた企画を展開する。同社関係者は「日本の人気が続く中、中国も航空路線の拡大と旅行トレンドの変化を追い風に成長している。幅広い顧客の好みを反映した旅行商品を増やしていく」と述べた。

(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News