2025年10月、握手を交わすサムスン電子のイ・ジェヨン(李在鎔)会長(左)とオープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者=サムスンSDS提供(c)news1
2025年10月、握手を交わすサムスン電子のイ・ジェヨン(李在鎔)会長(左)とオープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者=サムスンSDS提供(c)news1

【11月01日 KOREA WAVE】「チャットGPT」を開発したオープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)が韓国のサムスンとSKグループの主要経営陣と相次いで会い、人工知能(AI)分野の協力強化に向けて意見を交わした。サムスンの社長ら約50人と経営戦略を議論し、SKグループのチェ・テウォン(崔泰源)会長とは昼食を共にした。

両グループは2025年、オープンAIの大規模AIインフラ整備事業「スターゲート」への参加で合意している。今回の訪韓を機に、広帯域メモリー(HBM)の供給やAIデータセンター構築など、協力の具体化が進むとみられる。

サムスンは10月31日、京畿道龍仁市のサムスン人材開発院でアルトマン氏を招いた懇談会を開いた。電子、金融、バイオなど主要系列企業の社長ら約50人が出席。「AIが変える今後10年、企業の選択」をテーマに、技術の進展や新たな市場・事業機会、意思決定や組織運営への影響、経営陣に必要な能力について議論した。

サムスンとオープンAIは2025年10月、世界規模のAIインフラ整備に向けた協力意向書を締結。スターゲートに必要なメモリー半導体の供給を進めてきた。同事業はオープンAIやソフトバンク、オラクルなどが米国で大規模なAIデータセンターと計算基盤を整備するものだ。系列企業では、サムスンSDSがデータセンター構築と企業向けAIサービスで協力。サムスン物産とサムスン重工業は、海上浮体式データセンターの共同開発を進めている。

懇談会前には生成AIの実習も実施した。経営資料をAIで整理して個人別の「知識保管庫」を作り、意思決定に活用する方法を学んだ。サムスンは2026年6月から研究開発、生産、マーケティング、管理業務など全分野でAI導入を推進。約2300人の役員に教育を実施し、2027年2月までに全役職員への教育を終える計画だ。

一方、チェ・テウォン氏は同日、ソウル市内でアルトマン氏と昼食を共にした。SKハイニックスとSKテレコムの主要役員も出席したとされる。業界では、2025年に締結した戦略的提携に基づき、メモリー供給やデータセンター構築の具体策を協議したとみている。

SKとオープンAIは2025年10月1日、メモリー供給意向書と韓国南西部のAIデータセンター協力に関する覚書を締結。半導体供給からデータセンターの建設・運営まで連携することで合意した。SKハイニックスは当時、オープンAIが求めたDRAMウエハー換算で月最大90万枚規模のHBM供給に対応する生産体制を整える方針を示した。SKによると、要求量は当時の世界のHBM生産能力の2倍を超える。ただし、供給意向書は正式な供給契約ではなく、数量や条件を確定するための追加協議が必要とみられる。

SKテレコムはオープンAIと韓国南西部でデータセンターを共同構築する事業を推進。開発・建設・運営に加え、企業・消費者向けAIサービスや次世代データセンター技術の開発にも協力を広げる構想だ。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News