【11月1日 AFP】ロシアが占領するウクライナ南部オレシュキの住民が31日、ベラルーシを経由してウクライナに到着した。メラニア・トランプ米大統領夫人が仲介した異例の停戦により、避難が実現した。

AFP記者は、住民がバスを降り、涙ながらに家族らと抱き合う姿を確認した。ウクライナ国旗を身にまとった人もいた。

南部ヘルソン州のオレシュキは2022年にロシア軍に占領され、両軍の激しい戦闘に巻き込まれて住民は飢えに苦しみ、避難もできない状況に陥っていた。

メラニア氏は10月23日に停戦を発表した際、同市は「惨事の瀬戸際」にあるとし、自身が介入しなければ、苦境にある住民に支援を届けることは「不可能だった」と述べた。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はXで、住民は「必要な支援を受ける」と表明し、「米国側とメラニア・トランプ米大統領夫人の仲介に感謝する」と述べた。

ベラルーシ経由で避難した住民は、ウクライナ北部チェルニヒウ州でバスを降りた。

姓を明かさなかったバレラさん(29)はAFPに「パンはなかった。何もなかった。店も開いていなかった」と話した。

「多くの人が畑で野菜を育てた。手に入るものは何でも食べた。ありがたいことに、今はここにいる」と続けた。

父親を待っていたパリイさん(19)は、これほど長く離れ離れになるとは思わなかったと語った。

「最後に会ったのは2024年1月末。私が母やきょうだいと街を離れ、父は残った」と話した。

AFP記者は、再会した親子が笑顔で抱き合う姿を確認した。父親は「本当にありがたい。長い間、待っていた」と話し、オレシュキについては「もうあそこでは暮らせない」と語った。

ヘルソン州のみを対象とする停戦は27日未明に始まり、11月1日夜に終了する予定。(c)AFP/Mykola ZAVGORODNIY