【10月31日 AFP】ブラジル大統領選に保守派候補として出馬したフラビオ・ボルソナロ上院議員は30日、自国で「迫害」を受けているため米国に逃れたと述べた。

フラビオ氏は25日の決選投票で現職のルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ大統領に敗北。27日にひそかにブラジルを出国し、アルゼンチンとエクアドルを経由して、28日にプライベートジェットで米フロリダ州に到着した。

フラビオ氏はインスタグラムのライブ配信で、資金洗浄捜査の一環としてブラジルの旅券を無効にされた後、逃亡を決意した経緯を説明。「迫害は想像していたよりも早く始まった」と語った。

配信では、26日に自宅軟禁中の父親、ジャイル・ボルソナロ元大統領を訪ねた帰りに、警察から旅券を無効にすると告げられたと振り返った。

父親とのやり取りについて、「父は目に涙を浮かべ、『彼らが何を狙っているか、分かるだろう?』と私に言った」と説明した。

これに対し、「父さん、分かっているよ…。今、自分が何をすべきか分かった」と答えたという。

出国方法の詳細は明かさなかったが、妻と「誰にも知られずに」決断したと述べ、「誰かを責めないでほしい」と呼び掛けた。

フラビオ氏は「私はブラジルを離れたのではない。ブラジルのために出国したのだ」と述べ、ブラジル最高裁判所のアレシャンドレ・ジモラエス判事が自身に対して虚偽の告発をしたと主張した。

また、決選投票に不正があったと示唆し、サッカーのビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)で取り消されなかった「ハンドによるゴール」に例えたが、不正の具体的な内容には言及しなかった。

ドナルド・トランプ米大統領とアルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領は、フラビオ氏の逃亡への両国の関与について説明を求められている。(c)AFP