ソウル・景福宮に異色の禁煙標識…朝鮮王朝の王と王妃が鼻を押さえ険しい表情
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【10月31日 KOREA WAVE】ソウルの光化門(クァンファムン)周辺に、朝鮮王朝時代の王と王妃がたばこの煙を避けて鼻を押さえ、顔をしかめる異色の禁煙標識が登場し、注目を集めている。文化遺産周辺での無断喫煙やマナー違反を、歴史上の人物の表情で指摘する公共広告だ。
イ・ジェソク広告研究所は27日、朝鮮王朝時代の国王や王妃、文官、宮殿の門を守る守門将などをモデルにした文化遺産保護用の標識5種類を開発したと発表した。公開された写真や動画には、景福宮(キョンボックン)の光化門や宮殿内の各所に禁煙標識が設置された様子が映っている。標識の人物は皆、手で鼻を押さえて不快そうな表情を浮かべ、たばこの煙に苦しんでいるように描かれている。従来の硬い禁煙案内文に代わり、歴史上の人物が喫煙を制止するような場面を演出した。
標識には「喫煙はすなわち破壊」「あなたが私を尊重すれば、私もあなたを尊重する」「禁煙区域」などの文言を中国語と英語で併記し、韓国語の表記はない。単に喫煙を禁じるだけでなく、他国の歴史や文化を尊重してほしいというメッセージを込めている。
ソウル市の観光統計によると、2025年にソウルを訪れた外国人観光客は約1485万人で過去最多となった。2026年7月にも1カ月間に約161万人が訪れ、月間の最多記録を更新した。国家遺産庁の資料では、2025年に景福宮を訪れた外国人は約278万人で、前年より37.3%増えた。ソウルの観光産業が急成長する中、主要な文化遺産を訪れる外国人観光客も急増している。
一方、一部の訪問客による無断喫煙や、吸い殻・ごみのポイ捨て、路上での排便など、基本的なマナーに反する行為が、ほかの観覧客の体験を損ね、文化遺産周辺の環境にも負担をかけている。特に喫煙は文化遺産の火災につながる恐れがあり、単なるマナーの問題では済まされない。
イ・ジェソク広告研究所は「今回の標識は、丸い禁止標識、三角形の警告標識、八角形の停止標識といった見慣れた交通安全標識の形に、朝鮮王朝時代の宮廷人物の表情を組み合わせた」と説明した。さらに「見た瞬間は笑いを誘うが、メッセージは軽くない。数百年の歴史を抱く空間で吸うたばこ1本が、誰を不快にし、何を脅かすのかを問いかけている」と述べた。
イ・ジェソク代表は「文化遺産は観光商品である以前に、一国の歴史と精神が込められた宝物だ。かつてここに暮らした先祖が不快感を表現する形でメッセージを伝えたかった」と制作の意図を説明した。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News