死刑執行を生き延びた女性死刑囚、絶え間ない痛みに苦しむ「体も心も魂も痛い」
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【10月31日 AFP】米テネシー州で死刑執行を生き延びたクリスタ・パイク死刑囚(50)が30日、執行失敗から1か月が経過した今も絶え間ない痛みに苦しんでいると訴えた。
同級生の女性を殺害した罪で死刑判決を受けたパイク死刑囚は弁護団を通じて出した声明で、「あの夜以来、痛みを感じなかった瞬間は一度もない」と訴えた。
「体が痛い。腕も痛い。手も痛い。喉も痛い。今でも話すのに苦労している。痛いのは体だけではない。心も魂も痛い」と続けた。
パイク死刑囚は9月30日、州刑務所で麻酔薬ペントバルビタールを2回投与された。通常であれば致死量だが、死亡には至らなかった。
パイク死刑囚は重体で病院に搬送され、治療を受けた後、刑務所に戻された。
死刑情報センター(DPIC)によると、死刑執行のために致死量の薬物を注射されたにもかかわらず生き延びたのは、パイク死刑囚が初めてだという。
パイク死刑囚は18歳だった1995年、交際相手の男と共に、若者向けの職業訓練施設のクラスメートだったコリーン・スレマーさん(当時19歳)を殴り殺した。
パイク死刑囚は声明で、快方に向かっているとしながらも、「回復することと、大丈夫であることは同じではない」と述べた。
「なぜあの夜、生き延びたのか分からない。これからどうなるのかも分からない。希望を見いだすのが、ほかの日より難しい日もある。今は一日一日、回復に努めている」と語った。
死刑執行の失敗以降、弁護団はテネシー州のビル・リー知事に対し、刑を終身刑に減刑するよう繰り返し求めている。
共和党のリー知事は、独立した調査が行われるまで、州内での死刑執行を停止している。
リー知事は今週、パイク死刑囚の今後について記者団に問われ、「裁判所が別の判断を下さない限り、刑は変わらないと思う」と述べた。
米国では今年、32件の死刑が執行されており、いずれも薬物注射によるものだった。
死刑は全米50州のうち23州で廃止、カリフォルニア、オレゴン、ペンシルベニアの3州では執行が一時停止されている。(c)AFP