韓国の輸入ビール…日本産が金額の42.5%、チェコの人気2ブランドは販売終了へ
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【10月30日 KOREA WAVE】韓国の輸入ビール市場で、日本産が輸入額の4割以上を占めて存在感を強める一方、人気を集めた欧州ブランドが韓国での販売を終了する動きが相次ぐ。コンビニや大型スーパーで世界各国のビールを選ぶ楽しさが消費者を引き付けてきた市場の様子が、変わりつつある。
酒類業界によると、アサヒグループ傘下の輸入会社「エーイーブランドコリア」は、2026年12月31日をもってチェコのビール「ピルスナーウルケル」と「コゼル」の韓国での販売を終了する予定だ。両ブランドの長期的な販売不振が影響したとされる。
韓国の輸入ビール市場が大きく成長したのは2010年代半ばからだ。コンビニを中心に「4缶1万ウォン(約1190円)」のキャンペーンが広がり、消費者はさまざまな国のビールを比較的安く楽しめた。しかし、2019年の日本製品不買運動や2020年の新型コロナウイルス感染拡大などを経て、市場環境は変化した。ワインやウイスキー、クラフトビールなど、酒類の選択肢が多様化したことも影響した。
輸入ビールの強みだった価格競争力も以前ほどではない。コンビニの割引価格は2021年末に4缶1万1000ウォン(約1310円)、2023年に1万2000ウォン(約1430円)へ上昇し、2024年には一部の商品が1万3000ウォン(約1550円)になった。消費者が多様な輸入ビールを手軽に選べるようになった一方、値引きだけで他社と差別化することは難しくなった。
韓国で販売を終了した輸入ビールは少なくない。ディアジオコリアは2018年、アイルランドの「ハープ」と「キルケニー」の輸入・販売を中止。2023年には「ホップハウス13」と「ギネス・エクストラ・スタウト」の販売を終了した。これに加え、韓国でも知られるピルスナーウルケルとコゼルが年末に販売を終了することで、輸入ビール市場の競争構図が変わりつつある。
一方、日本産ビールは高いシェアを占めている。韓国関税庁の貿易統計によると、2026年1~9月の日本産ビールの輸入額は7522万3000ドル(約119億円)で、ビール全体の輸入額1億7719万ドル(約280億円)の42.5%を占めた。
国別でも日本は他国を大きく引き離した。2位の米国産は2365万2000ドル(約37億3000万円)で、日本産が3倍以上だった。ベトナム産は1603万2000ドル(約25億3000万円)、中国産は1566万7000ドル(約24億7000万円)、チェコ産は916万7000ドル(約14億5000万円)だった。
日本のビールを韓国で販売する主な輸入会社も黒字を維持している。アサヒビールを販売するロッテアサヒ酒類は2025年、売上高1566億5000万ウォン(約186億円)、営業利益約324億ウォン(約38億6000万円)を記録した。売上高と営業利益は前年より減ったものの、黒字を維持した。
サッポロビールなどを輸入するエムズベバレッジは2025年、売上高657億6600万ウォン(約78億3000万円)、営業利益約50億ウォン(約5億9500万円)を記録。前年に比べ、売上高は約48%、営業利益は約65%増加した。
日本産ビールの好調には、ブランドの高い知名度や比較的短い輸送距離、日本製品の不買運動の沈静化などが複合的に影響しているとみられる。業界関係者は「日本のビールは欧州産より輸送期間が短く、品質管理に有利で、アサヒやサッポロのように知名度の高いブランドも多い。さらに不買運動の雰囲気が薄れ、消費が日本ブランドに集中する現象も見られる」と話した。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News