【10月30日 AFP】ウクライナのドニプロで29日、混雑する駅のホームにロシアのドローンが突っ込み、少なくとも14人が死亡した。ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は「恐ろしい」攻撃だと非難し、同盟国に行動を求めた。

この攻撃は、ウクライナとロシアが、荒廃したオレシュキで不安定な局地停戦を維持する中で起きた。同市は2022年からロシアの占領下にあり、住民は数か月にわたり食料や水、医薬品の不足に直面している。

停戦は3日目に入ったが、地元当局によると、ウクライナ各地では攻撃により合わせて少なくとも20人が死亡、70人以上が負傷した。

ゼレンスキー氏によると、ドニプロ駅では「定期運行の通勤列車と旅客列車が停車していた」ホームが攻撃を受けた。

ドニプロペトロウシク州のオレクサンドル・ガンジャ知事は29日午後までに、死者が14人に増え、他に14人が負傷したと発表。負傷者のうち6人は、破片で複数箇所に傷を負い、重傷だとした。

同氏によると、負傷者には11歳の少年が含まれ、男性1人は「両脚を失った」という。

ゼレンスキー氏は攻撃を「恐ろしい」と非難し、「ロシアによるこの戦争が続く限り、ロシアとその戦争遂行体制に対する制裁を緩和してはならない」と強調した。

攻撃後、ゼレンスキー氏は、ドナルド・トランプ米大統領とロシアのウラジーミル・プーチン大統領が結んだ合意を改めて批判した。この合意は、米国の対ロシア制裁の一部を緩和し、ロシアが世界市場に軽油を供給できるようにするもの。

ゼレンスキー氏は「ロシアの一部の新興財閥(オリガルヒ)とエネルギー部門に対する制裁が解除されて以来、ロシアは事態を沈静化させるどころか、わが国民に対してこうしたテロ攻撃を何度行ったのか」と問い掛けた。

別の声明では、「米国がこうした殺害について沈黙しないことが重要だ。これは非常に重要だ」と訴えた。

欧州連合(EU)のアントニオ・コスタ大統領(欧州理事会常任議長)は、今回の「民間人に対するロシアの残酷で壊滅的な一連の攻撃」を受け、ロシアへの圧力を強めるよう呼び掛けた。

フランスのエマニュエル・マクロン大統領は攻撃に憤りを示し、オレシュキのような「局地的な停戦をはるかに超える措置」が必要だと強調した。(c)AFP