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【10月30日 KOREA WAVE】韓国の歌手で俳優のイ・スンギと旧所属事務所HOOKエンターテインメント(現チョロクベムメディア)が10月29日、契約終了後の音源・音盤収益の精算を巡る訴訟で、双方とも控訴を取り下げた。事務所に約6億9000万ウォン(約8135万円)の支払いを命じた1審判決を受け、予定されていた控訴審は開かれないことになった。

イ・スンギは、2022年12月の専属契約解除後も事務所が音源などの収益を得ていたとして、2026年2月に分配を求めて提訴した。事務所側は、契約終了後の収益については別途合意がなければ精算義務は生じないと主張していた。

ソウル中央地裁は8月28日、約8億2990万ウォン(約9785万円)の請求の一部を認めた。別の精算合意がなくても支払い義務はあり、契約を履行しない側が、順守する場合より多くの利益を得る結果は信義則や公平の原則に反すると判断した。

一方、精算比率はイ・スンギの要求を全面的には認めなかった。イ・スンギは2024年8月までの売り上げの70%、その後は50%を求めたが、裁判所は契約終了後の比率が契約期間中より低くなる業界慣行などを踏まえ、それぞれ60%と40%とした。

双方は1審判決を不服として控訴していた。控訴審で争う金額は約1億3900万ウォン(約1639万円)に縮小していたが、今回、そろって取り下げ書を提出した。

両者の精算金紛争は以前から続いていた。イ・スンギは2022年11月、デビュー以来の音源使用料が精算されていないとして内容証明を送付。事務所は同年12月、独自に計算した未払い金や遅延利息など約54億ウォン(約6億3666万円)を支払ったが、別の訴訟に発展した。

その訴訟では2025年4月、事務所に広告手数料約5億8000万ウォン(約6838万円)の追加支払いを命じる判決が出て、双方が控訴せず確定している。イ・スンギは受け取った精算金のうち、訴訟費用を除く50億ウォン(約5億8950万円)を寄付した。

イ・スンギはこれまでの審理で、長く活動しながら当然の権利を知らずにいたことや、信頼した事務所への失望を訴えてきた。若くしてデビューする後輩たちに同じ不利益を繰り返してほしくないとの思いも示していた。

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