学生主導勢力勝利のセルビア、首都では政治対立の落書き消し
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【10月29日 AFP】セルビアの首都ベオグラードで28日、市民らが、数か月にわたる抗議デモの中で建物の壁に描かれた政治的な内容の落書きを洗い落とした。総選挙で歴史的な勝利を収めた学生主導の政治勢力が政権樹立に向けた準備を進める中、街の清掃活動が始まっている。
25日に行われた国民議会選挙では、学生主導の政治勢力「学生リスト」が、アレクサンダル・ブチッチ前大統領の中道右派政党「セルビア進歩党(SNS)」を破り、同党による14年間の政権に終止符を打った。
歴史的な勝利の背景には、2024年に北部ノビサドの鉄道駅でひさしが崩落し、16人が死亡した事故をきっかけに、約2年間続いた抗議デモがある。
選挙勝利を祝う熱気が落ち着くと、市民らは政治的対立の痕跡が残る街の清掃に乗り出した。
投票翌日の26日朝には、学生らが他の市民と共に、大統領府庁舎前の公園の清掃を行った。この公園は、親政府派の野営拠点によって1年以上にわたり不法占拠されていた。
同日午後には、きれいになった遊び場で子どもたちが遊ぶ姿が見られ、野営拠点の痕跡はすべてなくなっていた。
28日には、学生主導の政治勢力がSNSを通じ、過去2年間で景観が損なわれたベオグラードの建物や道路、公園の修復に協力するよう市民に呼び掛けた。建物の外壁を汚してきた侮辱的な落書きも、除去の対象に挙げた。
ベオグラード中心部の地下道では、数十人が壁を白い塗料で塗り直した。壁には、対立勢力の支持者らによる落書きが至る所に描かれていた。
清掃活動が進むなか、開票作業もほぼ終了し、学生リストの勝利が確実になりつつある。
中央選挙管理当局によると、学生リストはこれまでに52%を超える票を獲得し、定数250の国民議会で約140議席を獲得する見通し。単独で安定した政権運営が可能となる水準だ。(c)AFP