【10月29日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は28日に公表された発言で、開催が見込まれる米国、中国、ロシアの3か国首脳会談について、第2次世界大戦後の国際秩序を協議したヤルタ会談と同様に勢力圏を再分割する場になりかねないと警告した。

ゼレンスキー氏は、1945年にソ連、米国、英国の首脳が戦後の勢力圏の分割を協議したヤルタ会談に言及し、「われわれは、この会談が勢力圏を再分割する『第2、第3、第4のヤルタ会談』になることを全く望んでいない」と述べた。

ロシア大統領府(クレムリン)は、来月開催の可能性が取り沙汰されているアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせ、ウラジーミル・プーチン大統領とドナルド・トランプ米大統領、中国の習近平国家主席による会談の準備が進められていると示唆している。

ゼレンスキー氏は記者団に対し、「中国、ロシア、米国が何について協議するのか、現時点ではまだ明確になっていない」と述べた。

ロシアは長年、欧州の安全保障体制、とりわけ北大西洋条約機構(NATO)の東方拡大停止をめぐり、米国との包括的な合意を求めてきた。

ロシアはウクライナへの全面侵攻について、NATOがもたらす脅威に対抗するためだと主張している。しかし、ウクライナや西側諸国はこの見方を広く否定し、侵攻はプーチン氏による帝国主義的な領土奪取だとしている。

ゼレンスキー氏は「この会談を誰よりも望んでいるのはロシアだ」と述べ、ロシアに「大きな外交的優位」を与えないよう警告した。(c)AFP