【10月29日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は28日、中間選挙のアラスカ州連邦議会上院選で、民主党候補のメアリー・ペルトラ前下院議員と、共和党現職と同姓同名の新人候補を投票用紙から除外するよう要求した。民主党が有権者を混乱させるために違法な工作を行ったと非難している。

トランプ氏の要求は、米紙ニューヨーク・タイムズの報道を受けたもの。同紙は、民主党の選挙工作担当者らが共和党現職のダン・サリバン上院議員の票を奪うため、同姓同名の新人候補を含む「スポイラー(票を分散させるための候補者)」をひそかに擁立していたと報じた。

トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に、「アラスカ州で民主党がダン・サリバンという名前の男を違法に探し出し、擁立したことが判明した」と投稿した。

さらに、現職のサリバン氏が、ペルトラ氏や「偽物のダン・サリバン氏」の名前が投票用紙に載っていない状態で選挙に臨めるよう要求した。

その後、記者団に対し、ペルトラ氏と共謀した疑いのある人物らは訴追されるべきだと主張。「私に言わせれば、これは最も悪質な選挙不正だ」と述べた。

ただし、ニューヨーク・タイムズは、対立候補の票を分散させる目的で候補者を擁立する「バロット・スタッキング」と呼ばれる戦術は基本的に合法で、アラスカ州では両党が利用してきたと指摘している。

ニューヨーク・タイムズの調査報道は、アラスカ州の事案で犯罪行為があったことを立証するものではない。

同紙によると、この工作にはペルトラ陣営の幹部や弁護士のほか、民主党上院選挙委員会(DSCC)のスタッフも関与していた。

報道は、関係者への取材、数十件のテキストメッセージ、同陣営に対する訴訟の可能性を見据えて作成された文書に基づいている。