【10月28日 AFP】ブラジル大統領選で敗北した右派候補のフラビオ・ボルソナロ氏(45)が、ブラジルから逃亡し、アルゼンチン経由でエクアドルに向かっていることが分かった。アルゼンチン政府が28日、明らかにした。

25日のブラジル大統領選決選投票で現職のルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ大統領に敗れたフラビオ氏は、27日夜にアルゼンチンに入国した後、エクアドル行きの航空機に搭乗した。アルゼンチンの国家移民局がX(旧ツイッター)への投稿で明らかにした。

移民局によると、フラビオ氏は出国を禁じる裁判所命令が出されていたにもかかわらず、「有効な渡航書類を所持し、法的な支障もなく」アルゼンチンに入国した。

また同局は、フラビオ氏が妻と娘2人と共に、航空会社「Baires Fly S.A.」が運航するエクアドルのグアヤキル行きのプライベート機に搭乗したと説明した。

航空機追跡サイト「フライトレーダー24」のデータによると、同機は28日午前0時(日本時間同日正午)すぎ、アルゼンチン北東部の町プエルトイグアスを離陸した。

同航空会社は、AFPの取材要請に直ちには応じなかった。

これに先立ち、米メディアは匿名の情報筋の話として、フラビオ氏が27日に米国に到着したと報じていた。

米国務省は、フラビオ氏とその家族に査証(ビザ)を発給すると発表したが、渡航予定については確認しなかった。

ブラジルの連邦最高裁判所は、フラビオ氏に出国を禁じ、旅券の提出を命じていた。

同氏は汚職と資金洗浄の疑いで捜査を受けており、大統領選での敗北により議員としての免責特権も失う見通しとなっている。

警察筋はAFPに対し、フラビオ氏のブラジル旅券と外交旅券は無効になっていると説明。一方、AFPが確認したイタリア議会の文書によると、上院議員である同氏は2023年からイタリア国籍も保有している。(c)AFP