【10月28日 CGTN Japanese】恒星は「老化」に伴い膨張し、近づきすぎた惑星は「飲み込まれる」―これは天文学における従来の認識でした。しかし、中国の天文学者による最新の発見がこの通説を覆しました。

雲南大学物理・天文学院の銭声幇教授が率いる研究チームはこのほど、「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」に論文を発表し、恒星に飲み込まれるはずだった太陽系外惑星3個が、実際には「生き残っている」ことを発見したと明らかにしました。

研究チームはまず衛星観測データを用い、三つの太陽系外惑星の母星「24Boo」「HD12648」「TYC4282-605-1」の光度の微細な変化を分析し、これらが中心部でヘリウム燃焼段階に入っていることを確認しました。

チームはさらにモデル解析を用いて母星3個の過去の進化と膨張範囲をさかのぼり、現在の惑星軌道と比較しました。その結果、これらの軌道はいずれも理論上の「飲み込み領域」の内側に収まっていたにもかかわらず、3個の惑星は母星に飲み込まれることなく、現在も存在し続けていることが分かりました。

研究者らは、この発見が最も示唆に富んでいるのは太陽系の未来であると述べています。銭教授は、「おそらく数十億年後、太陽は赤色巨星(表面温度が低く光度が高い恒星)の進化段階に入る。従来の理論では、地球は膨張した太陽に飲み込まれる確率が高いと考えられてきた。しかし今回の新たな発見は、太陽系、そして人類が依存する地球の長期的な運命が、理論の予測よりもはるかに複雑である可能性を示している」と語りました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News