韓国書店にノーベル文学賞効果…アン・カーソン作品の販売急増、代表作が2位に
このニュースをシェア
【10月27日 KOREA WAVE】ノーベル文学賞の発表を機に、受賞作家の作品が一気に売れる「ノーベル賞特需」が、韓国の書店で続いている。受賞の知らせを受けて読者が作品を探し求め、販売が急増。主要書店のベストセラーランキングにも関連書籍が相次いで入っている。
毎年10月の発表が近づくと、文学ファンの関心は受賞者の予想に集まる。スウェーデン・アカデミーが候補者を公表しないため、英国の賭け率情報サイト「Nicer Odds」による予想も話題になる。発表前からの関心は、受賞決定後にさらに高まり、書店の売れ行きに直結する。2026年の受賞者にカナダの作家アン・カーソンが選ばれると、作品の販売が急増した。
8日の発表直後から読者の動きが活発になり、韓国で翻訳出版されている9作品の販売は、受賞前の約100倍に伸びた。教保文庫では発表前後で138.1倍、イエス24では約184倍を記録。教保文庫は約3日間の販売が203.9倍になったとも明らかにした。急な注文増で出版社の在庫が尽き、増刷する例も出た。最も売れたのは「赤の自伝」で、今週のベストセラーランキングで2位に入った。女性や30~50代の読者から、特に強い関心が寄せられた。
こうした現象は2026年に限らない。過去10年間の受賞作家の韓国内販売を見ると、発表直後に数十倍から数千倍へ伸びる傾向が続いている。イエス24によると、2024年にアジアの女性として初めて受賞したハン・ガン(韓江)は、発表から1日で著書全体の販売が1011倍に増加。代表作「少年が来る」は同じ期間に784倍となった。2025年の受賞者、ハンガリーのクラスナホルカイ・ラースローも、1日で著書全体の販売が242倍、代表作「サタンタンゴ」は356倍に伸びた。両作家とも当時の日別ベストセラーで1位となり、特に「少年が来る」は総合ランキングでも2週連続首位を記録した。
過去10年間の受賞作家の代表作について、受賞後2週間の販売を比べると、最多は「少年が来る」で、「赤の自伝」が続いた。出版関係者は「ハン・ガン氏の受賞後に高まった関心が、最近も続いている」と話す。出版関連のインフルエンサーもSNSで、以前からアン・カーソン氏の作品を愛読していたことを明かしている。
ノーベル文学賞は、韓国の読者が、それまで触れる機会のなかった作家や作品を知るきっかけとなっている。受賞の知らせが出版市場の関心と購買につながる現象は、書店が毎年注目する恒例の動きとして定着している。
(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News