清掃員死亡事故の靴箱、約30分後に撤去・解体…韓国の元公務員ら8年後に有罪
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【10月27日 KOREA WAVE】韓国・京畿道水原市の行政福祉センターで、倒れた靴箱の下敷きになった清掃員が死亡した事故を巡り、現場の重要な証拠を隠滅した元公務員と同僚の清掃員らが、事故から8年後に有罪判決を受けた。警察は証拠隠滅の意図はなかったと判断していたが、裁判所は異なる結論を示した。
SBSの24日の報道によると、水原地裁は前日、証拠隠滅教唆の罪に問われた元公務員に懲役8カ月、執行猶予2年を言い渡した。指示を受けて証拠を隠滅したとして、ともに起訴された清掃員3人には、それぞれ罰金200万ウォン(約23万7000円)、執行猶予1年を言い渡した。
事故は2018年9月18日午前10時12分ごろ、水原市内の行政福祉センターで発生した。階段に設置されていた高さ約2メートルの靴箱が突然倒れ、清掃員を直撃した。清掃員は衝撃で階段の下に転落し、病院に搬送されたが、約1カ月後に死亡した。問題となったのは、事故発生から約30分で靴箱が現場からなくなったことだ。当時公務員だった被告が同僚の清掃員らに撤去を指示し、清掃員らが倉庫へ運んで解体していたことが、後に判明した。
その後、遺族が水原市に損害賠償を求めた訴訟では、靴箱の設置や管理に問題があったことが認められた。遺族は、事故の責任を免れるために靴箱を撤去したとして元公務員らを告発したが、警察は容疑を認めなかった。補充捜査を求められた後も、警察は「交通事故が起きれば残骸を片付けるではないか」とする元公務員側の主張などを根拠に、証拠隠滅の故意は認められないと判断した。
元公務員らは裁判でも、証拠を隠滅する意図はなかったとして起訴内容を否認した。しかし裁判所は、靴箱が倒れて人が重傷を負った以上、設置や管理上の問題が事故原因として指摘される可能性は十分に予想できたと判断した。「靴箱の設置・管理上の不備が被害につながったことは誰でも容易に予想でき、刑事責任や懲戒責任を問われる可能性も容易に予見できたとみられる」と指摘した。
そのうえで、靴箱の証拠としての価値を損なうことについて、少なくとも未必の故意が認められるとして、被告全員を有罪とした。特に、現場の安全確保のために靴箱を移動させる必要があったとしても、事故直後に急いで解体する理由まではなかったと判断した。
水原市は、罰金刑を言い渡された清掃員らについて、今後の対応を取る方針だ。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News